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【 犬の食事について 】

  犬の食事
  子犬の食事 (1歳未満)
  成犬の食事 (1歳〜6歳)
  高齢犬の食事 (7歳以上)
  犬に食べさてはいけないもの




■ 犬の食事

犬に食事を与える場合、ドッグフード人間の食事と同じ物
どちらが犬にとって良いものか?

人間の食事と同じ物は、犬にとって栄養のバランスが良くありません
人間と犬の必要とする栄養素はちがいます。ドッグフードは、犬にとって
必要な栄養がバランス良く作られ、犬の食事には、最も適しています。
このように犬の食事には、ドッグフードを与えてあげてください。
同時に新鮮な水を与えてあげてください。

1日の食事量は、ドッグフードのパッケージに記載されている目安を
基準に犬の体調、体型を飼い主が考慮し、調整してください。
必要以上に食事を与え続けると肥満の原因となります。

【犬の幸せ】
犬にとって好きなものを食べる方が犬にとって幸せではないか?という
メールが以前ありました。

犬にとって好きなものだけを食べて一生を過すのと、あまりおいしくはない
ペットフードを食べて一生を過すのでは、どちらが犬にとって幸せか?
このことについては飼い主の方の考え方によって決まってくると思います。
近年ペットフードの普及により、犬の平均寿命は大幅に伸びてきています。
そのため、好きなものだけを食べて短い一生を送るか、ペットフード中心の
食事を与えて長生きするのが良いかの判断によります。

私としては、犬にとって食事は一生の中で大きなウェートを占めると思い
ますが、食事よりも愛情をもって犬に接してあげるほうが、犬にとっては
幸せではないかと思います。

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■ 子犬の食事( 1歳未満 )

子犬は、生後1年で成犬となるため、子犬に必要な栄養分は成犬の
約2倍必要です。
栄養不足になると、しっかりとした骨格、筋肉の形成が行えなくなります。
そのためにも、子犬の食事は、子犬専用のドッグフードを与えてください。
(子犬用のドッグフードは、一般のドッグフードより栄養価が高い)

生後42日までは、授乳期ですので、母乳または代用乳を与えて下さい。
離乳期の離乳食は、1日3〜4回に分けて子犬専用のドッグフードをお湯で
ふやかしてやわらかくしてから与えてください。
生後3ヶ月からは、ドライフードをそのまま与えるようにします。
生後7ヶ月からは、1日の食事回数を2回にして下さい。

また、特に大型犬に多いのですが、成長期の段階にカルシウムを過多に
摂取すると骨格の形成異常になることがあります。
そのためドッグフード以外に、サプリメントとしてカルシウムを与えることは
避けて下さい。

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■ 成犬の食事( 1歳から6歳 )

成犬には、一般的なドッグフードを1日1〜2回に分けて与えてください。
また、新鮮な水をいつでも飲めるようにして下さい。

成犬の中でも、小型犬(シーズーなど)や、運動量が多い犬については、
ドッグフードの中でもタンパク質の含有量が多いドッグフードを与えてください。
(これらの犬は、エネルギー消費量が一般の犬よりも大きいため)

また、肥満犬については、カロリーが少なく食物繊維を多く含んだ
肥満犬用ドッグフードを 与えてください。

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■ 高齢犬の食事( 7歳以上 )

老犬は、運動量が少なくなり、また、消化器官も衰えてくるため、成犬と同じ
食事を与えると、体型が肥満となり、また、内臓疾患にもなりやすくなるため、
カロリーが 少なめで、食物繊維を多く含んだドッグフードを与えてください。

歯が悪くなった老犬の場合は、ドッグフードをお湯でふやかして与えて下さい。

また、高齢になると足腰が弱ってきますので、出来ればグルコサミン/
コンドロイチンが含まれているペットフードを選んであげて下さい。
グルコサミン/コンドロイチンは、関節を強化します。

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■ 犬に食べさせてはいけないもの

タマネギ
タマネギは赤血球に対し強い毒性を持っています。このタマネギの成分は
煮ても焼いても消えないので、タマネギを与えることにより、ひどい場合は
急激な溶血(赤血球が溶けてしまうこと) がおこり、急性の貧血をおこして、
死亡してしまうこともあります。万一、タマネギを与えてしまった場合、尿の
色が変わりますので、その場合は直ちに病院で手当てを受けることが
大切です。
生卵(卵白)
鶏卵はすばらしいタンパク源ですが、卵白だけを与える場合は注意する
必要があります。それは、卵白の中のビオチン(ビタミンB群の1つ、皮膚を
正常に保ち、神経に関するビタミン)と結合して腸管から吸収出来なくさせる
アビジンというタンパク質が含まれているからです。ただし、卵白を加熱して
から与えるか、ビオチンを豊富に含む卵黄を一緒に与えれば問題はなくなり
ます。
牛乳
牛乳は確かに様々な栄養素を含んでいますが、犬の完全食品ではありま
せん。つまり、あえて与える必要はありません。また、ラクトース(乳糖のこと)
を多く含むので、体内で消化しきれない場合、下痢の原因となります。
特に子犬の場合は、注意する必要があります。
鶏のささみ・赤身
たしかに、ささみや赤身は良質のタンパク質のかたまりで、よく食べますが、
これを与えることで、リンとカルシウムのバランスがくずれる可能性があり
ます。また、ささみや赤身の味をおぼえることで、それがなければ食事を
食べない、また、ささみをせがむなどの悪癖をつけることになってしまいます。


【 リンとカルシウムについて
リンとカルシウムは、犬の体内で結合します。そのためこれらをバランス
よく摂取する必要があります。
例えば、リンを多く含む肉ばかりを犬に与えた場合、リンが結合するカルシ
ウムが不足するため、骨からカルシウムをとり結合する脱灰という症状に
なります。この症状がひどくなると、骨がふにゃふにゃになってしまいます。

逆に、カルシウムを過剰に与えると、カルシウムが結合するリンが不足し、
行き場のなくなったカルシウムは内臓のまわりに付着してしまいます。
一度内臓に付着したカルシウムは取り除くことが出来ません。カルシウム
を与えている犬の場合、便が白っぽくなっていれば要注意です。

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