2000年特別企画 歴代パソコンでのリレー飼育

1999年9月:TownsII UR20


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 Fujitsu の FM-Towns についてきちんと語るほどの事を,僕はこの機械とともに経験してきたわけではありません.多くの熱心な Towns ユーザがいだいておられる思いをここに書くことができません.なんとなく買ってしまい,それなりに使ってきた,という感じなのです.

 買ったのは Towns の歴史が終わろうとしていた時期です.1995年秋に日本での Windows95 騒動があり,富士通はデスクパワーで DOS/V 路線を驀進,FMV-Towns の発売で Towns の切り捨ては決定的となりました.1996年2月号をもって "Oh! FM-TOWNS" が廃刊になりました.
 Towns には新しい方の白タウと呼ばれる一群もありましたが,これさえもう中古でも売れる状態ではありませんでした.その中でこの黒タウは,おそらく「一応 CD-ROM 付きなので,外見だけで売ってしまえ」という感じで陳列されていたのでしょう.それを,単にコレクションとして買ってしまいました.
 TownsGEAR で少し遊んでみたり,本屋へ行って縮小しつつある Towns の棚の本をみたりしました.そして探してみるとまだ専用の増設メモリが売っていて,Towns 用の MS-DOS 6.2 や Windows3.1 が店頭で販売されていました.こんど来た時には売ってないかもな,と思うと買ってしまいました.一般同様の値引率なので,これは高かったです.

Towns

CD-ROMドライブの扉

 一体型 Towns の,角張ったダークグレーの筐体に自慢のトリニトロン管を搭載した姿はなかなか精悍です.ところがキーボードが巨大で本体の締まったデザインをブチ壊しています.右のテンキーの奥にも何やら機能不明のキーがあり,スペースバーの手前にも「変換」「無変換」のキーがあります.そのうえ外枠が幅広く,全体の厚さもあります.わざとそうしてるのかと思うほどゴツイです.タッチも異様にストロークが深く,グッショングッションと沈み込むように打たなければなりません.
 他の機種ならサードパーティ製の気持ちよく,かっこええキーボードが発売されていたでしょうに,Towns は不幸です.周辺機器といえば ELECOM 製のエッグマウスがありました.これは規格が MSX だかと同一のためのようでした.
 ジャンクで 1992 年製と書かれた単品の小型の JIS キーボード(純正)を見つけてきました.テンキーがないぶん短いですが,ゴツさは変わりません.これにはなぜか[ALT]がなく,正式には Windows がサポートしていません.

 標準装備の SCSI に HDD をつないで,結果的には割と役に立ちました,と,いっても Windows3.1 機としてですが.前出の Aero に付いていた MS-Works をこれにインストールして,ちょっとした図入りの文書,カラーの文書などを作るのに重宝しました.そういえばプリンタケーブルもかなり探し回って入手しました.

 この Towns,このところ画面が滲むというか,色のズレが目立つようになってきました.それ以外は全く快調です.
 もうすこし早い時期に入手していたら TownsGEAR にも踏み込んでみたかったな.すまぬ.>Towns.


600,000世代目全景

 さて飼育です.本当は 4 月の PC-9801CS で Windows 版で飼育するつもりだったのが,急死してしまいました.そのためこの Towns が Windows 版の初登板です.
 Windows 版の DEME(W) は飼育と同定と分布図作成を単一のアプリでこなすものです.VisualBASIC2.0 で組みました.処理内容は 98 版や DOS/V 版と全く同じです.
 このシステムでは飼育状況というか現在の生息状況が常に GLOBAL および LOCAL ウインドウに示されます.連続で世代更新しているときも一世代ごとに描き換えます.それを避けるため,高速で飼育する場合はウインドウを縮小しておく必要があります.


600,000世代目

 まぁいちおう 486 だし,ソコソコの速度で計算してくれると思っていたら,けっこう遅く,100,000世代更新に8日半ほどかかりました.システムの違いもありますが,Aero の 2/3 ほどの速度です.

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