2000年特別企画 歴代パソコンでのリレー飼育

1999年7月:ThinkPad220


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 IBM の ThinkPad220 は,発売されたときから欲しかったものですが,知人が買ったのを見て,様子を見ることにしました.きちんとメモリを増設すれば,Windows3.1 が何とか走るはずという,中途半端なスペックでした.16 階調のグレーの液晶の画面や玩具のようなキーボードとかが却って軽快型っぽさを醸し出していました.この機種の出現で”サブノート”という言葉ができました.

 サブノート市場が発展して,カラーが当然になった頃,中古に出てるのを見て買ってしまいました.メモリは本体 2MB で,純正品は4MB増設で,合計6MBが最大でした.しかしパチモンで8MBの増設メモリが売っていて,これが本体よりも高かったです.でも Windows3.1 は快調に動きました.

 このパソコンの変なところは電源の管理です.もともと乾電池(アルカリ乾電池に限定)を入れて,それを使い切る,というのが基本的な考え方のようです.したがってACアダプタをつなぐと充電されるという,当然の仕掛けになっていないのです.つまり乾電池で使いはじめたら,最後まで使いきるしかない,そんな変な仕様でした.
 そこで使用時間や充電時間を計算してバッテリへの充電を行うというようなバッテリ・チャージャーキットなる装置が売られていました.付けていますが,今だにどうなっているのかよくわかりません.結局ACアダプターの電源でないと安心して使えません.

 PCMCIA のモデムカードを買って,一度だけ旅行に持っていきましたが,宿でマインスイーパをやっただけでした.あと,家で寝っ転がりながら文章を書いてみた事があります.もちろん実用的でないことを確認したにとどまりました.左手で操作するようにできた赤いトラックボールはそんなに使いにくくはありません.しかし,けっきょくは単なる飾りでしかなく,PS/2 マウスの黒いのを探して購入しました.

 当時,パソコンにプレインストールされている DOS には MS-DOS と PC-DOS の違いがあって,IBM の PC-DOS は小数派でした.多くのファイル名が両者で違っていました.これらを駆使して DOS のメモリを有効活用することが流行しました.自分で config.sys を書いてみて,いろいろ試すわけです.DOS に memmaker などが付くようになって,手動で設定する人はいなくなったようです.

ThinkPad220

ThinkPad220のトラックボール

 PC-DOS には QBASIC というインタプリタが付いていて結構遊べました.BASICA というのも付いていましたが,こちらは使えませんでした.QBASIC では MML で書いた音楽も演奏できます.
 で,近い言語仕様の QuickBASIC ver.4.5(PC版)を買ってみました.当然の事ながら,PC-9801 版の QuickBASIC ver.4.5 と高い互換性があり,DEME を移植してみたのが DEMEV です.VGA では16色が標準でしたので,表示用のキャラクタを少し変えました.
 今では,この DEMEV システムの中の XEVED.EXE(PC-9801 版の HEXED.EXE から移植)が唯一のマップ編集アプリです.

飼育地形全景

400,000世代目全景


400,000世代目

 さて飼育のほうですが,100,000 世代任せるつもりで始めたところ,超鈍足のため 50,000 世代に 10 日ほどかかりました.そのまま 8 月の Aero につなぎました.
 図は,実行画面の 16 階調モノクロ表示を他のシステムで再現したものです.

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