昆虫学会近畿支部2012年度大会講演要旨

人と自然の博物館(三田)

2012年12月


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【ツノヤハズモドキの多様性】

一連の種現象シミュレータである「ツノヤハズ」シリーズの一つとして,今回,最も単純と位置づけられるシステムをスマートフォン用のWEBアプリとして構築,公開した(PCのブラウザの大部分でも作動).このシステム上で生息,繁殖するものを「ツノヤハズモドキ」と呼ぶ.

ツノヤハズモドキには,従来のツノヤハズやマメヤハズに組み込まれた有性生殖の機構がなく,単為生殖を行う.さらに突然変異も排除している. この前提では「型」は区別できるが,当然,「種」は定義できない,全体の変異性は消耗する一方であるが,多様性は保持されているかのような状況は普通に見られ,短期的には増加する局面も存在する.

この最も単純なシステムはそれ単独ではなく,単純〜複雑な各システムを比較することにより各種の種現象の要因を再認識することができる点で,意義があるものと考えられる.

http://www.geocities.jp/natureland7869/dmd/dmdisl.htm

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