系列推移
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はじめに
種数の増減を伴わないまま形質状態が変化することを,あまりポピュラーでない用語で[系列推移(phyletic transition)]と呼びます.[種]を時間的な長さを持つ実体と考える立場で表現すれば,[一つの種の形質状態が時間とともに変化すること]といえるでしょう.要するに,これは種分化を伴わない,もっとも単純な種現象です.
目的
この実験例では,生存には十分だが狭い生息地に閉じ込めて飼育することで,系列推移を再現しました.
方法,設定
具体的には,約300個体が生息する程度の円形の島で100,000世代を経過させました.
- マップ:Fuji.trr
- 生存率:0.6, 0.8, 0.9, 0.7
- 変異率(許容差異):0.002(5), 0.002(5), 0.002(5), 0.001, 0.001
- 観察世代:0 〜 10,000
- 操作:なし.
図.100,000世代にわたって閉じ込めた島
結果
下の図は10,000世代と100,000世代を比較したものです.明らかに各形質の状態が変化しています.
図.10,000世代と100,000世代の比較(色彩)
図.10,000世代と100,000世代の比較(配偶行動/生理形質)
経過アニメ参照
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