系列推移


← 実験例のページへ
← ツノヤハズのページへ

はじめに

 種数の増減を伴わないまま形質状態が変化することを,あまりポピュラーでない用語で[系列推移(phyletic transition)]と呼びます.[種]を時間的な長さを持つ実体と考える立場で表現すれば,[一つの種の形質状態が時間とともに変化すること]といえるでしょう.要するに,これは種分化を伴わない,もっとも単純な種現象です.

目的

 この実験例では,生存には十分だが狭い生息地に閉じ込めて飼育することで,系列推移を再現しました.

方法,設定

 具体的には,約300個体が生息する程度の円形の島で100,000世代を経過させました.


図.100,000世代にわたって閉じ込めた島

結果

 下の図は10,000世代と100,000世代を比較したものです.明らかに各形質の状態が変化しています.


図.10,000世代と100,000世代の比較(色彩)


図.10,000世代と100,000世代の比較(配偶行動/生理形質)

経過アニメ参照

↑ 文頭へ ↑