ブロックサイン


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 私設応援団(ジャージ)が連絡用に使っているサインです.正式には公開されていないようですが,筑前屋自身の観察や公式サイトのボードに掲載された記事から,知っている範囲でまとめました.間違いがあるかもしれません.ご指摘下さいますようお願いします.

ブロックサインとは?

 打席に選手が入ったとき,HM(ヒッティングマーチ)の前に[かっ飛ばせ!かっ飛ばせ!誰々]と掛け声を3回連呼します.このときにブロックサインが使われます.掛け声を[かっ飛ばせ!]なのか[レッツゴー!]なのか種類を伝達し,球場全体で統一するためです.
 このような掛け声の種類の指示のほかに一般的な伝達のためのものが幾つかあるようです.

一般的な指示

サイン意味
(HMのまえに)三回連呼するぞ
(HMではなく)チャンスマーチでいくぞ
(HMではなく)チャンス2000でいくぞ
(HMではなく)”わっしょい”でいくぞ
(HMではなく)”ドドドン選手名”でいくぞ
(早すぎないよう)ゆっくりやるぞ
”がんばれ!がんばれ!”でいくぞ
”いいぞ!いいぞ!”でいくぞ
”Let's go 選手名”のカウンター

そんなん憶えて何になる?

 サインは指揮者(甲子園では右中間下段)が出して各々の配置の私設に伝達します.私設はボードや声で一般観客に指示します.従って,一般観客はブロックサインを気にする必要はありません.
 ただ,私設の人手がたりないとか,観客が多くて声が聞こえないとかの場合,ボードでの指示が徹底しないことがあります.直接指揮者のブロックサインを傍受して,掛け声の種類を知ることが出来ます.もし解かれば,指示の徹底に協力しましょう.
 また,私設だけではサインの伝達自体が困難な場合があります.たとえば大阪ドームではライトの上下の直接伝達は困難です.[ライト下]→[レフト下か上]→[ライト上]のように反射させる必要があります(主催試合の場合).サインを知っていれば,伝達するだけで,多くのファンの役にたつことが出来ます.

三回連呼の掛け声の指定

サイン意味
レッツゴー!レッツゴー!
かっ飛ばせ!かっ飛ばせ!
ゴー!ゴー!レッツゴー!
燃えろ!燃えろ!
突撃!突撃!
続け!続け!
タイムリー!タイムリー!
ホームラン!ホームラン!
(二本指で[2ランホームラン!]等に変化)
放り込め!放り込め!
ここまで持ってこい!
走れ!走れ!(走者名)
KO! KO! (敵球団名)
書いてある通り

野球は複雑

 ご覧のように掛け声の種類は多くありません.人手が十分にある場合はボードを示して[2ラン!2ラン!]などの指示が出ることもあります.しかし,確実にバントの場面でも,たいてい私設は[かっ飛ばせ!]で行きます.犠飛狙いでも[タイムリー!]です.
 観客としては,敵投手のヘタリ具合によっては[見ていけ!見ていけ!]がふさわしいと思うこともあります.指示は[ホームラン!]でも,より具体的な期待を込めて[逆転2ラン!]と叫びたいときもあります.じっさい,状況によって勝手に[転がせ!転がせ!]とか[とにかく飛ばせ!]などとわめいてる観客もいます.この辺は”気持ち”の問題なので,私設の指示はあまり厳格に考えることはないでしょう.指示は了解した上で,適当に応用を利かせても許される事だろうと思います.

結局は勝つか負けるか

 甲子園では5回裏終了後のグランド整備の時に,私設応援団のリードで国歌を斉唱したあと,[いいぞ!いいぞ!タイガース],[がんばれ!がんばれ!投手名]のように,気合を入れ直します.
 このときのパターンは得点によって一定しているのですが,それでも一応,ブロックサインで確認されていることがあります.

国歌斉唱と気合入れ直し

得点サイン国歌サイン気合入れのもんく
リード二番までいいぞ!いいぞ!
同点二番までがんばれ!がんばれ!
ビハインド一番のみがんばれ!がんばれ!

私設マニア

 なお,ブロックサインなど,あまりこの手の情報を気にする事はお勧めできません.キョロキョロしてんと野球見たほうがいいです.敵の守備位置とか,風の向きや空の色など,現場ならではの”見るべきもの”がいっぱいあります.
 また,私設応援団も基本的には観客です.初参戦の観客も私設に絶対服従する必要はありません.観客として対等の権利があります.ただ,いつも根強く応援を続けてくれて,日本一の応援を仕切ってくれている私設応援団に対して敬意をもって当たるのが当然の事です.指示(お願いや勧告)に従い,できる範囲で協力しましょう.


 本頁開設後,参戦の方々から最新情報を頂戴いたしました.末筆ながら厚く御礼申し上げます.

(情報源:大町,み〜やん,いのやん)

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