暁伸・ミスハワイのテーマ

(ヒッティング・マーチ2番の”アイヤ”の起源?)

これは素敵な チョイトいかす
ひとふし聞いたら ドンピシャリ
元気百倍 力出る出る 歌も出る(アーイヤー)
何が何でも このコンビ(アイーヤー)
忘れず聞きましょ 伸・ハワーアイ(アーイーヤー)
歌いまーしょ踊りまーしょ
あ,あんあああ 笑ーらいましょ 始めまあしょー
(アーイーヤー アーイーヤー アーイーヤー アーイーヤー
ア〜〜イヤ ア〜〜イヤ ア〜〜イヤ...)

[GET]


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 [暁伸・ミスハワイ]の漫才の最初に歌われるテーマソングである.上記のMIDIにおいてオルガンで再現したメロディの部分をギターを抱えた暁伸が歌い,ミスハワイがギロを掻き鳴らしながら合いの手(チューバで再現)を叫びまくる.ミスハワイの”アイヤ”は,万博をはさんだ1960〜70年代の京阪神では知らない者はいなかった(断言).

 この曲自体は,もともとは[阪本赤まむし本舗]提供の[お笑いびっくりタイム]のテーマソングとして暁伸が作詞作曲したもので,漫才のテーマソングに流用する際に歌詞の一部が改造されている.1999年に[金鳥]のCFでIZAM@SHAZNAがカバーした.
 なお伸・ハワイは自らのジャンルを[漫才]ではなく[浪漫リズム]と称した.伸・ハワイの経歴,活躍については澤田隆治の[上方芸能列伝](文春文庫に収録)に詳しい.(ミスハワイさん,1998/12/13没,享年78歳)

 印象的なミスハワイ風のアイヤは世間の共通認識であったので”上方のお笑い”的な合いの手としてさまざな場面で使用された.ヒッティング・マーチ2番の合いの手としてもこのノリで使われ始めたものと思われる.

 なお,HM2番の”アイヤ”の起源については,嶋田兄(宗彦)に対する[あにやん]が変化したとする説もある.しかし,HM2番は決して捕手用ではなく,中軸以外の多くの選手に対して用いられた.嶋田兄に限らず(注)がつく選手の際には,合いの手と同じタイミングで”アニ”などと挿入することもあった.たとえば,嶋田弟(章弘)は打者転向後は専用のHMが作られたが,HM2で”オトト”など挿入するには[ちとしんどい]と思った記憶がある.
 このような事から”アイヤ”を”あにやん”だと理解することによって受け容れた人が少なくなかった可能性はあるが,”アイヤ”の起源としての”あにやん説”には同意しかねる.