ノミゾウ類(鞘翅目ゾウムシ科ノミゾウムシ亜科)は,成虫の体長が2ー3mmの,小型でやや扁平な甲虫です.後脚の腿節が太く,ノミのようにジャンプして逃げます.
ノミゾウ類は成虫で越冬,芽吹きの時期に現れて展開中の葉に産卵します.幼虫は潜葉虫(リーフマイナー)で,展開中の葉の中にマイン(坑道)をつくって成長し,マインの中で蛹化,羽化します.一月以内に成虫が脱出してきます.
新成虫は葉の表面に小さな穴をあけて摂食します.ノミゾウ類は年によって大発生することがあり,2000年も非常に多いようです.街路樹,公園樹などでも甚大な被害が見られます.多数の成虫が加害した葉は,葉脈付近を残して穴だらけになり,網のように透けた状態になります.
日本には20種以上いますが,発生が目立つのは以下の種です.
樹種 | 発生するノミゾウ |
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ケヤキ | アカアシノミゾウ |
エノキ | エノキノミゾウ |
ナラ類 | カシワノミゾウ ガロアノミゾウ |