ブタクサハムシは近畿地方では1997年に淀川で発見され，1998年には兵庫県の阪神地域でも見つかるようになりました．近畿での初期の記録は大阪市立自然史博物館の ［ブタクサハムシ情報BOX］ をごらんください．

　1999年以降さらに兵庫県内での分布を拡大すると考えられましたので，兵庫県立人と自然の博物館でも重点的に調査しました．当初はあらかじめ定点を設定して侵入定着の有無を記録しようと考えていましたが．分布拡大が速かったため，調査地の設定と調査を平行しておこなうことになりました．
　ここに掲載しているのがその調査地と結果です． 調査は主に1999〜2000年に行い，2001年に数件追加して終了しました．

　なお，兵庫県内の分布デ−タに関しては次の四編の報文を参照ください．

• 近藤伸一（1999）ブタクサハムシの兵庫県における広がり状況．きべりはむし，27(2): 76-78．
• 近藤伸一（2001）ブタクサハムシの兵庫県における広がり状況（その２）．きべりはむし，29(2): 10-25．
• 西本　裕（2001）兵庫県下のブタクサハムシの移動．兵庫生物ニュース，45: 302-307．
• 沢田佳久（2002）兵庫県におけるブタクサハムシの分布 −1998-2001年の調査−人と自然, (13): 101-106.