不完全ルールの実行システムは(ふつう)飼育過程や飼育結果の保存機能がありません.やりっぱなしです.あらかじめ用意してある初期状態から走らせるだけです.
なので,地形図や初期個体群,条件設定を一つのファイル(*.js)にまとめている場合があります.
地形図のデータは,基本ルール,拡張ルール,不完全ルールで共通です.
ただし,不完全ルール用の実行システムはファイルの形式が異なり JavaScript の形式で記述しています.
下表のように単純に対応していますので,テキストエディタなどで変換することができます.
元データ(*.trr) | 不完全ルール用データ |
28151 32191 28150 32766 32686 28670 32759 32767 27574 28598 23477 28150 28077 28094 28150 32766 … 0 0 0 4608 73 0 4096 82 0 0 0 0 0 0 4096 9 |
var terr = [ [28151, 32191, 28150, 32766, 32686, 28670, 32759, 32767], [27574, 28598, 23477, 28150, 28077, 28094, 28150, 32766], … [0, 0, 0, 4608, 73, 0, 4096, 82], [0, 0, 0, 0, 0, 0, 4096, 9] ]; |
_\n_ を __ を 最初と最後は |
],\n[ に ,_ に 手で修正 |
データは60行分あるはずです.最後の行にコンマがないことに注意.
ダブルスラッシュの行にコメントを書けます.
個体群のデータは,基本ルール,拡張ルール,不完全ルールで異なります.
基本的には下表のように対応していますが,不完全ルール用の実行システムは形質数が少なく,意味する形質が異なる場合があります.
個体数が少ない場合はテキストエディタなどで変換できますが,多い場合は一旦エクセルに読んで,後半の数値を消すのが効率的でしょう.
元データ(*.btx) | 不完全ルール用データ |
110000 0 0 0 21 1 34 8471 18099 22 1 33 8471 18099 … 19 58 10 26497 9361 20 58 10 26752 9361 |
var popd = [110000, 0, 0, 0]; var pop = [ [21, 1, 34, 8471, 18099], [22, 1, 33, 8471, 18099], … [19, 58, 10, 26497, 9361], [20, 58, 10, 26752, 9361] ]; |
_\n_ を __ を 最初と最後は |
],\n[ に ,_ に 手で修正 |
最初の行は,はじめの二つの値を活かします.二行目以下のデータは個体数分(不定)あるはずです.やはり最後の行にコンマがないことに注意.